新10,000円札の肖像が渋沢栄一に決まった。今までの人物のなかで一番相応しいと思われる。知名度からすると一番低いかもしれないが、資本主義経済の在り方をキチンと位置づけした姿勢に感銘をうけるのであります(残念ながらその精神は敷衍されてない)。
「論語と算盤」のなかで経営の本質は「責任」であると位置づけ、経営者のあるべき姿は社会的責任を取れるものであり、企業を守り、利益を確保することに奔走する昨今の経営者とは一線を画していたのであります。
彼の没後1世紀近くになろうとしてる今、過ぎ去った(gone)時を経て、今一度、経営と企業の在り方を考えるチャンスを与えてくれるきっかけになれば良いのだけど。
それにしても明治の先人達は輝いていますな。明治を新時代の幕開け、素晴らしい時代の始まりなどとはさらさら思わないが、この時代に生き、新しい価値観を打ち出した人物が少なくとも一部にはいたのであります。
彼とほぼ同じ時期(1才違い)に生まれ、足尾鉱毒事件で奔走した田中正造もその視線は社会に向けられていた。埼玉、栃木と北関東には優れた先人がいたのであります。
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